2009(平成21)年、全世界的に猛威をふるった新型インフルエンザ(H1N1型)。
当院における新型インフルエンザ対策の一部をご紹介いたします。
院内の各部署(看護部門、臨床工学部門、事務課等)から代表者を選び、プロジェクトチームを結成しました。
国が示す新型インフルエンザの流行段階に沿った『行動指針計画』をプロジェクトチームが作成し、院内勉強会を開きました。
院内で患者さん向けの講演会を開催し、大流行期において、仮に職員の欠勤率が40%程度に達した場合でも安全な透析医療の提供を可能にするための協力をお願いしました。
新型インフルエンザに対するPPE(個人防護具)の着用訓練を、職員全員を対象に行ないました。
2009(平成21)年4月下旬にアメリカでH1N1の感染例が出た直後、5月から当院玄関先においてトリアージを開始しました。
患者さんを含む全来院者に対して、赤外線体温計での検温や症状の聞き取りを行ない、感染疑いのある方にはその場でインフルエンザ迅速診断キットで検査を行ないました。
院内に於いては、職員、患者さん、お見舞いの方や業者の方すべてにマスク着用をお願いしました。
当院の行實副院長と業者が共同で、透析ベッドと透析コンソールをすっぽり包む隔離用テントを開発しました。一患者ごとに、使用後はテント内をオゾンで消毒するようにしています。